40代 男性 腰痛 の本当の原因は?

こんにちは。フィレオ花田です。
ずいぶん寒くなりましたね!

さて、そんな中、先日久しぶりにお越しのクライエントさんが来院。
46歳 男性 会社役員。(実は10年近く前からご愛顧いただいてる方です。)

「どこか調子悪い感じですか?」と伺いました。すると

クライエントさん:(以下クラ)「ここ最近、なんか腰がずれそうな感じで、少し前よりはマシになったのですが…、会社に来てくれるマッサージを受けた時に、その先生に太ももの外側が張っていて、内側とのバランスが悪いと言われたんですよね」

私:「なるほど〜それはちょっと辛いですね」

クラ:「ん〜運動不足もあるかもしれません。去年は子供のサッカーのコーチもやっていて一緒に練習していたんですが、最近全然やっていなくて…」

私:「運動不足が原因って感じですか?」

クラ:「はい、最近、仕事関係でお酒の席も多くて…睡眠不足もあるかもしれません。風邪も引きそうな感じです…(笑)」

私:「はい、お酒も増えて睡眠不足で、風邪引きそうなんですね。わかりました。色々あると思うんですが、クラさんにとって、今一番辛いのは、なんですか?」

クラ:「実は、最近、新しい仕事に変わりまして…前の職場を退職の際に社長と喧嘩別れしまして…、その後結果的には、社長と仲直りして、円満退社で応援して送りだしてくれたんですが…それがちょっと大変でしたね…」

私:「なるほど!それは、ちょっと辛かったですね」

対人関係のストレスは、交感神経の過緊張を引き起こす!

今回のクライエントさんは、対人関係のストレスのせいで

交感神経の過緊張

→アドレナリンの過剰作用→血管が収縮し血流不足→組織に老廃物・発痛物質の蓄積→炎症→腰痛

という流れで不調を感じられていたのではないかと推測。

 

いざ、触診してみるとなるほどという感じでした。

お尻の筋肉からふくらはぎにかけての筋肉の緊張がとても強くて…特にふくらはぎは!

「ちょっと今ジムで筋トレしてきました!」という感じ。

まずは、5〜6回(腹式呼吸で)深呼吸をしてもらい、

緊張を和らげ調整しやすい状態にしてから、

脊柱のサブラクセーション(神経の不調和)を丁寧に触診で探していき、

首→背中→腰→骨盤と4ヶ所アジャストメント(調整)をしていきました。

するとお尻の筋肉の緊張が取れ、ふくらはぎの緊張もなくなりました。

この間約10分ほど。

まさに滞っていた神経のはたらきが正常になり、自己治癒力が働き始めたんですね。

副交感神経のはたらきが低下し、リンパ球が減ると免疫力が低下し、風邪を引きやすくなる!

交感神経の過緊張により

副交感神経の働きが低下し

→リンパ球の減少→免疫力低下→風邪引きそうと感じられてのではないかとも推測。

(普通は、ここで、「ゆっくり休養してください!ゆっくり睡眠を!お酒は控えて、適度な運動を!」とアドバイスしたくなるところですが、ちょっと待った!)

その方は、この数年の間、何度のヘッドハンティングで、キャリアアップをしてこられた方で、誰よりもハードワーク。この方の場合は、単なる休養では、そのストレスの原因は解決しない。むしろ、ストレスが増えるのでは・・・と感じました。

そこで私がお伝えしたのは、

私:「まずは、ゆっくり休むことよりも今スタートした新しいビジネスが、うまく軌道に乗って、自分の目標やタスクが達成されることが、クラさんにとっての一番のストレス解決になると思いますが、どうですか?」

クラ:「そうですね。今は社員一人ひとりと面談をして、意思の疎通を計っていて、確かのおっしゃる通りかもしれません」「今ゆっくり休んだら、また気を入れ直さないといけないし、逆に気が抜けて風邪引いてしまいそうです笑」

私:「クラさんにとっての強みは、あくせく仕事をするというよりは、自分自身は、スマートでカッコよく、しかし、しっかり仕事をこなす。自分自身の美学みたいなのがあるじゃないですか!例えるなら、水面をゆったり優雅に泳いでいるけど、でも水面下で水かきを一生懸命動かしている白鳥のような感じですかね」「もうひとつ、例えるなら、スポーツのような感覚で仕事をされているので、トレーニング→試合→休養という流れをうまく作れるとクラさんの理想に近づいてくると思いますが、いかがですか?」

クラ:「なるほど、確かにそうですね。わかりやすいです。」「今まさに筋トレ中ですね笑」

私:「そうですね。おしりから太もも、特にふくらはぎは、筋トレ直後のようにかなり緊張してましたね」「仕事=筋トレみたいな感じですね。これから試合に向けてバネを貯めておかないとですね」

クラ:「よくわかりました!いや〜今日は、どうもありがとうございました。」

当院の あるある なんですが…

痛みがあるところに根本的な原因はないことがほとんど←ではどこに原因があるのか?

*クライアントさんが、最初に原因だと思ってカルテに記入する原因や初めに原因だと話すことにも原因がないことが多い。←しっかり耳を傾けて聴いていると、本当の原因に自分自身で気づく。

*多くの場合、過度なストレスが自律神経系の乱れを起こし、痛みや炎症を引き起こす。←どこの神経が乱れて不調が起きているかによって、調整する部位、強さ、深さを決めていく。

クラさん、いつもありがとうございます!
まさに、心と身体は、つながっていることを再認識させてもらいました!

楽しい時も大変な時も、最高の自分を生きていないと、身体がSOSのサイン=痛みを出すんですね。
これは、自分自身の持つ自己治癒力のはたらきであり、生命の持つ防御反応でもあります。
痛みは決して悪いものではなく、治るために必要なプロセス。
痛みについて正しく理解することで、不調からの回復が格段に早まります!

 

一期一会

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カイロプラクティック フィレオ笑店